ABA 家庭療育 小学一年『褒められたい・認められたい』がための卑下は聞き流すべし

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ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析学)を自宅で実践した記録です。
息子のユウが4才のときに【自閉症スペクトラム】と診断され、そこからABAの療育が始まりました。
いろんな方法を試しながら息子に合ったトレーニングを模索する毎日です。得意なことはどんどん伸ばしていきたいし、苦手なことはしっかりサポートしていきたい。こだわりの強い息子と過ごす日常やトレーニング内容を書いていきます。

小学一年生も無事に終了して来月から息子は二年生。おだやかな春休みを過ごせると思っていた初日、それは突然やってきました。

息子が自分を卑下しだしたんです!!

「ぼく、上手にできないから。」
「ぼく、かっこよくないから。」
「ぼく、頑張ってないから。」などを連発します。

今までそんなことなかったのに急にどうしてしまったのかと、ただただビックリ。

私たち夫婦はふだんから否定的なことは言わないようにしているし、ましてや誰かと比べるようなことは絶対にありません。

そんな風に言う息子に対して、そのときの私たちはこう答えていました。

息子「ぼく、上手にできないから。」、私たち「そんなことないよ、上手だよ。」

息子「ぼく、かっこよくないから。」、私たち「そんなことないよ、とてもカッコいいよ。」

息子「ぼく、頑張ってないから。」、私たち「そんなことないよ、頑張ってるよ。」

こんなことを何回かくり返しているうちに『ん?なんかこれっておかしくない?』と思うようになりました。

今日だけでこのやりとり何回目だろう。あまりにも回数が多すぎる。

もしかすると学校での生活に原因があるのかもしれない。息子が日常的にコミュニーケーションをとる場所は家と学校しかありません。

頻繁に先生とこういったやりとりをしてるのかも・・・。

息子は自分自身を卑下することで、相手に『そんなことないよ、〇〇だよ。』と褒めてもらえることを学習したようです。

本当に心の底から『ぼくは〇〇だから』なんて思っていません。承認欲求を満たすために自分を卑下してるんです。

そりゃ生徒がこんなことを言ってきたら、先生は『そんなことないよ、〇〇だよ。』と返事するしかないよね。『そうだね。』と肯定するわけにもいかないし。だからといって相手をするのも大変です。

このやりとりを続けるのは良くないと判断し、すぐ対処することにしました。

【対策1】聞き流す

反応しないのがいちばんてっとりばやい(笑)。

息子「ぼく、カッコよくないから(上手じゃないから・頑張ってないから)。」

私たち「へぇー、そうなんだ。」と聞き流します。

思ったような反応が返ってこないので、息子が訊き返してきました。

息子「ぼく、カッコよくないでしょ?(上手じゃないでしょ?頑張ってないでしょ?)」、

私たち「そっか、あなたはそう思っているんだね。そっかそっか。」

息子「・・・思ってない。」

このやりとり、息子はつまんないですよね(笑)。だって誰にも褒めてもらえないんだもん。ただ自分を卑下してるだけ。

これを3日間くらい続けたら息子が自分を卑下することはなくなりました。本当に全くのゼロです!!

だけど根本的な解決にはいたってないんだよね・・・。

【対策2】先生に状況と対策を伝える

息子は自分を卑下することによって承認欲求を満たせる方法を学びました。皮肉にも学校で・・・(苦笑)。

そのため、聞き流す対策は先生たちにしっかり取り入れてもらう必要があります。じゃないとまた卑下する息子にもどってしまう!!ということで、担任の先生にお話ししました。

「春休み中、自分を卑下することが頻繁にありました。自分を卑下して褒めてもらいたいがための行動です。根気よく聞き流しに徹するとなくなりましたが、学校でする可能性があります。先生の手を止めてしまったり、なにかと困らせてしまうかもしれません。息子が卑下したら聞き流してくれるようにしてくれませんか?お手数かけますがよろしくお願いします。」

一年生でお世話になった先生たちが今回も支援級を受け持ってくれるので、この件は伝えやすくて助かりました。本当によくしてくれるいい先生たちなんです。そんな先生たちにまたお世話になれるなんて嬉しい!!

先生がた、今年度も息子をよろしくお願いします!!

小学一年、三月

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