ABA 触覚過敏 衣服や靴が苦手な息子のこだわりと成長

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ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析学)を自宅で実践した記録です。息子が4才のときに【自閉症スペクトラム】と診断され、そこからABAの療育が始まりました。息子が得意なことはどんどん伸ばしたいし、苦手なことはしっかりサポートしていきたい。いろんな方法を試行錯誤しながら息子に合ったトレーニングを模索中です。そんなこだわりの強い息子との日常やトレーニング内容を書いていきます。

息子は感覚過敏の中でも特に触覚が過敏です。
他人に触られたり少しでも水にぬれると着替えたがったり粘土遊びが苦手だったり・・・。

今回は衣服に関するもので苦手だったことや、息子のちょっとしたこだわりをお話します。

感覚過敏や触覚過敏のことを知ったのは息子が発達障害だとわかってからです。
入園するずっと前から特定の服ばかりを着たがるので『なんで同じ服ばかりを着たがるのか。』とか『なんでこの服がイヤなのか。』なんて悩んだり困ったりイライラすることもありました。だから着替えにかかる時間がとても長くて・・・。

この頃にそういった情報を知っていればもっと息子に優しくできたかもしれない。


[トップス]
●デニム素材やかための生地、締め付け感のある服が苦手。
●首回りが詰まってる服は苦しいから着れないけど、なぜかタートルネックはOK。
●襟がついた服は襟の角が顔にあたってチクチクするからダメ。ダウンベストの襟も苦手。
●わき腹のタグは大丈夫だけど襟にあるタグはチクチクしてダメ。だけどタグの素材のよってはOKなものもある。などなど・・・。

園の行事などでどうしても指定された服を着ないといけないときがあって(クリスマス会は襟のある白シャツ)園の先生に相談しました。いきなり当日に苦手な服を着るのは難しいので練習のときだけ白シャツで取り組むことに。クリスマス会=白いシャツを着ると認識したようです。

息子もみんなと同じがいいという気持ちもあるので、イヤだけど仕方ないといった感じ。

しばらくすると襟を内側に折り曲げて角が顔に触れないように工夫していました。イヤなことに慣れるんじゃなくて回避できるやりかたを自分で見つけたみたいです。

他には・・・
〇襟付きの服(ダウンベストも含む)は、内側に折り曲げて角が顔に触れないようにする。
〇ランニングはタグが触れないように裏表を逆にして着る。
〇冬の重ね着ではインナーの袖口を手の甲が隠れるまでおもいっきり引っ張る。などなど。

成長するにつれて『こうしたら大丈夫』というポイントをどんどん見つけられるようになりました。自分の触覚過敏を理解して上手に付き合えるようになっています。

[靴下]
●縫い目や足首のゴムによっては苦手なものもあります。
●長いソックスはNG、くるぶしあたりまでの短いソックスが好き。

息子は左と右の柄が違う靴下を好んではきます。なんど指摘しても聞く耳もたず。

左右ちゃんとそろった靴下があるのになんでわざわざ違う組み合わせではいているのか訊いてみました。そしたら、こっちのほうが息子にとってカッコいいはきかたなんだそうです。たしかに個性的。おかげで靴下を片っぽ失くしても全く問題ありませんでした。

これが小学一年の二学期くらいまで続いたかな?気づいたら左右そろった靴下をはくようになっていました。
本当に自然にいつのまにかです。理由を訊いてみると小学校で高学年の子に指摘されたんだって。それがキッカケで周りの目を意識するようになったみたいです。

[靴]
●とにかく新しい靴が苦手。新品のはき心地が嫌いで抵抗がある。
●サンダルや長靴はOK。

年少の頃、靴が小さくなったので同じ種類のワンサイズ大きい靴をはかせたら「いつものがいい~!!」とギャン泣きされました。はいてもらうために「カッコいい!!」とおだてまくったのを覚えています。

それ以来、新しい靴を買うときは必ず息子を連れていきました。
サイズが分かっていても素材によってはきつかったりゆるかったりするから試着したほうがいいしね。息子の反応が良かった靴を何足か並べて、どのデザインがいいか選んでもらってました。

それなのに靴を左右逆にはくなんてどういうこと?

なぜかよく靴を左右を逆にはいていました。はじめは間違えてると思ってたけどそうじゃないみたい。気持ち悪いというか違和感を感じないのか不思議でなりません。

新しい靴のはき心地がイヤであんなに泣いてたのに左右逆でも大丈夫なんてどういうこと?
園の先生たちが指導してくれたおかげでちゃんとはけるようになりました。

そんなこんなで、息子は小学二年生。小さい頃は着替えのたびにあんなに苦労してたけど、すこしずつ着れるものも増えて現在に至ります。

当時を振り返って『あんなこともあったよなぁ。』と懐かしく思えるくらい触覚過敏が落ちつきました。完全にってわけじゃないですけどね。

触覚過敏と折り合いをつけながら上手く付き合ってくれたらいいなと思っています。

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