ABA 家庭療育 年長 夜尿症(おねしょ)改善のために始めたこと 

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ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析学)を自宅で実践した記録です。
息子のユウが4才のときに【自閉症スペクトラム】と診断され、そこからABAの療育が始まりました。
いろんな方法を試しながら息子に合ったトレーニングを模索する毎日です。得意なことはどんどん伸ばしていきたいし、苦手なことはしっかりサポートしていきたい。こだわりの強い息子と過ごす日常やトレーニング内容を書いていきます。

年中のときまでは息子が毎晩おねしょをしても『ま、そのうちしなくなるだろう』と、あまり気にもとめませんでした。だけど、年長になってもいっこうに終わる気配がない。だんだん『このおねしょ、いつまで続くんかな?小学生になる頃には終わってるといいけど・・・』と、心配になってきたんです。

息子は夜9時に寝て朝7時起き。一晩でオムツを二回かえてます。なんか、おしっこの量が増えた?
寝る前の水分はとることもしばしば・・・(のど渇いてるのに飲むなとは言えない)。だけど飲む量はそんなに多くありません。布団に入る前にはしっかりトイレに連れて行きます。

オムツがグッショリぬれていても、オムツをかえていても全く起きる気配がない息子。まぁ、オムツだからぬれても気づきにくいっていうのはあるだろうけどね。
パンツにすれば、おしっこをした気持ち悪さで起きるかもしれない。その度に着替えさせてシーツを換えて洗濯をして・・・。毎日のことを考えるとなかなかキツくて、それを実行することはできませんでした。息子よ、ごめん。
今はまだおねしょをすることが息子にとって当たり前の毎日。だけどおねしょをすることによって『恥ずかしい』と感じる年齢になるまでに前に何とかしたい!!
主治医に相談したら[夜尿症]と診断されました。

【夜尿症】
夜尿症は、おしっこの量と膀胱の大きさのバランスが崩れることで起こるそうです。
[多尿型][膀胱型][混合型]の3つのタイプがあって、息子は混合型でした。

多尿型・・・膀胱の大きさは正常だけど、夜間の尿量がそれを上回ってしまう
膀胱型・・・夜間の尿量は正常だけど、膀胱の大きさが小さい
混合型・・・多尿型と膀胱型の混合。夜間の尿量が多くて膀胱も小さい

とりあえず、処方してもらった飲み薬で様子をみることになりました。そして家で対策をとっていきます。

【対策1】尿意に気づかせる
ふだんから自分でトイレに行かない息子(ウンチは自らすすんで行きます)。
うちではいつも、出かける前・トレーニング前・お風呂に入る前・寝る前など、つねにこちらから促してトイレに連れて行きます。こども園でも先生が促してくれないと行きません。
だけどこれって『おしっこしたい』という感覚を息子から奪ってたんだよね。だっていつもそういった感覚を持つ前にトイレに連れて行ってたんだから。そう思ったので、声かけをひかえてみることにしました。

声かけするのは、こども園に向かう前(バスに乗らなきゃいけない)と、寝る前だけ。こども園では集団生活の流れもあるので先生の対処はいつも通りです。

息子が尿意に気づいたのは最後のトイレ(帰りのバスに乗る前)から3時間後でした。しかも「トイレに行ってくる」って感じじゃない。「早く行かなきゃもれちゃう!!」と叫びながらトイレに向かいます。めっちゃ突然だったのでビックリ!!
その次はお風呂に入ってたときかな。「おしっこしたい」と言った瞬間に排尿されました。えー!!
お風呂っておしっこを促進する作用があるんだって。だからしたくなるのは無理ないけど、クセになったら困る!!でも、尿意に気づいてくれたのは嬉しい。

【対策2】膀胱にためるおしっこの量を増やす
尿意を感じてからおしっこするまでの時間が短いと感じたので、膀胱に尿をためる練習をしました。簡単にいうと、おしっこを我慢してもらいます。一日3回、園に行く前・寝る前・お風呂に入ってるときにトレーニングしました。

①園に行く前・寝る前
トイレに促すので、本人はまだおしっこしたい状態ではありません。
一緒にトイレに入ります。息子が便座にすわったら「まだおしっこしないでね。一緒に30まで数を言っていこう」と伝えて数唱します。
便座にすわってればそれなりに排尿したくなるみたい。数唱してる途中でもじもじするけど30までは我慢してもらってました。これを毎回やっていきます。
慣れたら数唱のスピードをゆっくりめにしたり、「あと30数を言おうか」と時間を引きのばすこともありました。我慢できてもできなくても必ず「よく頑張ったね」と褒めます。

②入浴中
排尿を促進させるお風呂。おしっこを我慢させるにはうってつけの場所でした。
息子が「おしっこしたい」と言ったら、「10数えてからね」と伝えます。息子のようすを見ながら数唱のスピードを調整したり、数を増やしたり・・・。
本気でおしっこしたい息子は耐えるのに苦労してたけど嫌がることはなかったかな。我慢できなくてもべつに怒らないし、テンション高めでやるから息子も私も楽しんでました。

これらのトレーニングを続けてたら、少しずつおしっこが我慢できるようになったよ!!
入浴中におしっこしたくなったらちゃんとトイレにも行けます。毎回じゃないけどね。それでもお風呂でおしっこする回数が減ったのは嬉しい!!
おしっこをためる量が増えれば膀胱も大きくなるし、突然の尿意に慌てることもなくなるよね。このままおねしょも改善すればいいな。

【対策3】二種類の薬を服用
お医者さんから処方された薬を一日一回、寝る前にのみます。
[ベシケアOD錠2.5mg]頻尿、尿意切迫感、尿失禁の症状を改善
[ミニリンメルトOD錠120ug]ホルモン不足による薄い尿が多量に出るのを抑える

息子はまだ錠剤がのめません。何度か練習したけどうまくいかなかったので、溶かしてのませることにしました。
だけど、ベシケアOD錠はミニリンメルトOD錠にくらべて溶かすのが大変!!簡単には溶けないので毎回くだいてました。そしてくだくことによって苦さがアップ!!ジュースに溶かさないとのめないし、それでも口直しが必要なくらい苦いので毎回チョコを一つあげてました。
だから寝る前の服用だと、お風呂で歯を磨いたあとにまた歯磨きしなくちゃいけないんだよね。
薬剤師さんに相談したら、就寝前にのむ薬だけど夕食後でもOKとのことでした。

夜尿症対策の効果

あれから3ヶ月たったけど、おねしょは改善していません。
できれば寒くなる前に良くなればいいなと思ってたけど、そう簡単にはいかないね。

おねしょ対策としては効果は感じられなかったけど、いまの息子は尿意に気づくし、おしっこをためることもできます。お風呂場でおしっこすることもなくなりました。トレーニングを始めた頃にくらべたらめざましい成長ぶりです。

処方してもらったミニリンメルトOD錠の効果もバッチリ。たまにのませ忘れることがあるんだけど、服用してる時とのおしっこの量が明らかにちがいます!!

ベシケアOD錠の効果に関しては、正直よくわかりません。それに息子もこの薬をのむことが苦になりだしたので、お医者さんに相談して薬はミニリンメルトOD錠だけになりました。

一日3回、息子のトイレにみっちり付き合えてたのは1ヶ月くらいかな。
それからは私の手が空いてるときに付きそうって感じです。この頃には、ゆっくり60まで数えても我慢できるようになっていました。

まだまだ夜尿症が続きそうなので、また次の対策を考えていきます。息子と一緒に頑張るぞー!!

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