ABA 家庭療育 年少 安心を得るためにくり返し質問する子どもへの対応

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ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析学)を自宅で実践した記録です。
息子のユウが4才のときに【自閉症スペクトラム】と診断され、そこからABAの療育が始まりました。
いろんな方法を試しながら息子に合ったトレーニングを模索する毎日です。得意なことはどんどん伸ばしていきたいし、苦手なことはしっかりサポートしていきたい。こだわりの強い息子と過ごす日常やトレーニング内容を書いていきます。

同じことを何度も何度も訊いてくる息子。
いつからこうなったのかは覚えてないけど、最近とくにひどいんです。この間、こんなことがありました。

パパ・ママ・息子・おじいちゃんと4人で雪あそびに行きます。
息子に「〇〇へ雪あそびに行くよ。」と伝えて出発しました。

するとすぐに「どこに行くの?なにしに行くの?」という息子からの質問ぜめ。これが目的地に着くまで延々とくり返されるんです。

その場所までは車で一時間半くらい。そのあいだ5分~10分間隔でずっと同じことを訊かれます。

さすがに目的地に着く前にドッと疲れてしまいました。

質問に答えると息子は毎回「そっか。」と言って安心した表情を見せます。初めて行く場所なので不安だったのかもしれません。

そんな気持ちを知りながらも、後半は息子の質問に優しく答えることができませんでした。
そろそろいい加減にしてほしいという気持ちがあって、つい「もう答えるのは嫌。」とか「ママ、疲れちゃった。」なんて言いかたをしてしまったんです。

自分でもヒドイ言いかたをしてるなと思ってたけど止められませんでした。そして息子の顔も直視できませんでした。

こういうことがしょっちゅうあるんです。息子に優しくしたいのに。
ひどい対応をしてしまう自分がイヤでイヤで、ABAセラピストのM先生に相談しました。

M先生からのアドバイスは『くり返しの質問を無理に止めてしまうのではなく、工夫をする。』ということ。

その工夫とは『ルールを作る。』でした。

【ルール】
①息子が同じ質問をするのは5回まで。
②6回目からは息子に訊き返す。

【実践】
さっそく実践です。日曜日に公園へ行くことにしました。

息子に『〇〇公園へ遊びに行くよ。』と伝えてから出発します。家をでて5分とたたぬまに息子の質問が始まりました。

息子「どこに行くの?」→ママ「〇〇公園に行くんだよ。」

息子「なにしに行くの?」→ママ「遊びに行くんだよ。」

このやりとりは5回まで。そしてこの流れで6回目に突入しました。

息子「どこに行くの?」→ママ「どこに行くと思う?」→息子「・・・〇〇公園。」→ママ「そうそう。」って、わかっとるんやないかーい!!

息子「なにしに行くの?」→ママ「なにすると思う?」→勇太「・・・遊ぶ。」→ママ「楽しみだね。」→「うん。」って、あれ?会話が続いてる・・・。

ちなみに『どこに行く。』と『何しに行く。』は、それぞれ5回ずつです。

もしも息子の返事が「分からない。」だったら、二択のクイズ形式にしようと思ってました。

『どこに行くのか、何をしに行くのか。』、息子はちゃんと分かってたんだね。

息子が質問してママがそれに答える。同じことをくり返すこのやりとりは、息子が安心感を得るためだとよ~くわかってます。でもホントごめん。もうママがキャパオーバーなのだ!!

M先生から教えてもらったルールを続けること一か月・・・。息子からの質問がちょっとずつ減ってきました。

さらに息子に訊き返すことで会話が続くようにもなったんです!!

こんなに早く、しかもプラスアルファの効果がでるとは思わなかったのでビックリしました。今までのやりとりは何だったのって感じです。

M先生のアドバイスと息子の頑張りに救われました。ありがとう!!

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