ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析学)を自宅で実践した記録です。
息子のユウが4才のときに【自閉症スペクトラム】と診断され、そこからABAの療育が始まりました。
いろんな方法を試しながら息子に合ったトレーニングを模索する毎日です。得意なことはどんどん伸ばしていきたいし、苦手なことはしっかりサポートしていきたい。こだわりの強い息子と過ごす日常やトレーニング内容を書いていきます。
息子が通う小学校の支援級には生徒が3人(五年生のRくん、二年生の息子とSくん)、そして担任の先生と補佐の先生がいます。ありがたいことに去年お世話になった先生たちが今年も引き続いて支援級を受け持ってくれました。
前回の話の続きです。
[なんで息子がRくんに対してイヤな態度をとるのか]
この事実を知ったときは、正直『まさか!!』と思いました。息子がいじわるされるかもしれないのは予想してたけど、いじわるするがわになるとは夢にも思ってなかったんです。
先生の話によると、息子が一年生の時はRくんのとの関係も良好で、支援級3人の関係はとてもうまくいってたんだって。たしかにあの頃はRくんの話をよくしてたし、「ぼく、RくんもSくんも大好きなんだ。支援級にいるみんなが大切なの」と、しょっちゅう言ってたっけ。
学校生活を楽しく過ごせてるみたいで本当に良かったわ~と心の底から安心してたんです。でも冬休みが明けた三学期。息子とRくんの関係がすこしずつ悪くなっていきました。
この時期の息子は学校から帰ってくるなり怒った顔で「ぼくの話をRくんが聞いてくれない。」「一緒に遊んでくれない。」「嘘をつく。」「しらんぷり(無視)する。」など、Rくんにたいしての不満ばかり。
どれもその時の2人がどんな状況だったのかも分からないし、息子からの話を聞くだけなので何とも言えません。話を聞いて共感してから「何かRくんに理由があったのかもしれないね。」と伝えてみると、「そんなんじゃないよ、きっと。」と言う始末。完全に息子はRくんに拒絶されてると感じています。
それからRくんにたいして怒ることも増えました。
理由は授業中に突然歌いだしたり、Rくんが自分の机をドンッと叩くから。その雑音が気になってイライラすると息子は言います。でもこういうことって前々からあったはずなんだよね、きっと。
仲が良かった頃は気にならなかったことも、今は気になって気になってしょうがないという感じです。
Rくんのことが大好きだっただけに可愛さあまって憎さ100倍になってしまったのかな。
こういった毎日の出来事が少しずつ積み重なって、2人の関係はどんどん悪化。Rくんは息子にたいして苦手意識をもつようになり、だんだんと距離をおくようになりました。
正直ここまでこじれるとは思わなかった・・・。そのうちもとの関係に戻るだろうと思ってたんです。
Rくんとの出来事は全て先生から連絡帳で報告されてたし、先生から面談の話もなければ電話もこない。2人の関係を気にしながらもこんな状態になるまで放置してしまいました。先生に丸投げしてたことを反省です。
「ぼくの話をRくんが聞いてくれない。」「一緒に遊んでくれない。」「嘘をつく。」
これに関してはRくんにもいろんな心境があるだろうし、他のことを考えていてタイミングがズレてしまったとか、いろいろと理由があると思います。なにぶんここは支援級。いろんな特性の子がいて当然のクラスです。
Rくんが歌うのは気を紛らわせるため。そして机を叩かないと気持ちの切り替えができないそうです。そして心の年齢は年長さんくらいなんだって。
息子とのトラブルもお互いの特性を考えると仕方ないことかもしれません。
今回の件で、息子・Rくん・Sくんそれぞれの特性を保護者同士で伝え合う必要性があると思いました。
個人的にこの言いかたは好きじゃないんだけど[取扱説明書]ってやつ。
わたしがRくんの特性を知ったのはこの個人面談のときなので、もっと早く知っていれば息子とRくんのことで避けれた問題もあったのかもしれません。
RくんやSくんの親御さんと話したいけど今はコロナ化。会って話すような機会を作るのはなかなか難しい状況です。
とりあえず先生には、RくんとSくんの特性を息子に伝えてほしいとお願いしました。
まだ幼い息子がどこまで理解できるかは分からないけど、相手の特性を知ってるのと知らないとではかかわり方が大きく変わってくると思うんです。
「話を聞いてくれない」→『こう言えば伝わりやすいね。』
「しらんぷり(無視)する」→『いま集中してるから聞こえてないね。』みたいな感じで。
ありがたいことに、前向きに検討してくれるそうです。そしてRくんが授業中に歌いだしたり、自分の机をドンッと叩く音が気になってイライラしてた息子。
仲直りをした今、気にはなるけどイライラするほどじゃないみたい。ちゃんと特性も説明しました。それでも多少は気になるみたいなので、イヤーマフを検討中です。
みんながお互いの特性を理解しつつ、うまくコミュニケーションをとっていってくれたらいいな~。
小学二年、5月19日