ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析学)を自宅で実践した記録です。息子のユウが4才のときに【自閉症スペクトラム】と診断され、そこからABAの療育が始まりました。息子が得意なことはどんどん伸ばしていきたいし、苦手なことはしっかりサポートしていきたい。いろんな方法を試行錯誤しながら息子に合ったトレーニングを模索中。何気ない息子との日常やトレーニング内容を記録していきたいと思います。
息子のユウは感覚特性による感覚鈍麻があります。幼少の頃から暑さやケガなどの痛み、空腹感に鈍い子どもでした。
少し汗ばむような春の暖かい日でも長袖やタートルネックを着たがったり、ケガや打ち身に気づかなかったり、限界まで空腹に気づかなかったり・・・。
そして小学二年生のとき、脱水症状がきっかけで、体調不良に気づきにくいことが分かったんです。
そのときのブログがこれ↓↓↓
気をつけて!感覚鈍麻(かんかくどんま)は体調不良に気づきにくい
そんな息子が学校で熱中症になってしまいました。小学三年生の7月初旬。五時間目の授業が始まってるであろう時間帯に担任の先生から電話があったんです。
学校からの電話
先生「ユウくんが熱中症になりました。もう容体は落ち着いています。すみませんが迎えに来てくれませんか。」
えっ、熱中症!?詳しい話はあとできくことにして、大急ぎで迎えに行きました。家から学校までは車で10分くらいの距離です。
教室に行くと息子は畳の上でグッスリと眠っていました。氷まくらや扇風機で体を冷やしてくれているおかげで状態は落ち着いているみたい。
そのまま息子を寝かせておいて、先生から詳しい説明をききます。
きっかけはトイレの個室
お昼休みが終わる5分くらい前。
ユウ「うんちしたくなったからトイレで頑張ってくるね。五時間目の授業に間に合わないかもしれないから先に始めといてください。」
先生にそう伝えてから息子はトイレに行きました。
トイレの場所は支援級のとなりのとなり。支援級→保健室→トイレになります。
しばらくたっても(約15分くらい)戻ってこないので、先生がトイレまで様子を見に行ってくれました。声をかけると個室から返事はあるものの、一向に出てくる気配がありません。
脚たつを使って個室の中をのぞくと、息子は便座にすわったまま壁によりかかっていました。
相当な暑さだったんでしょう。額から汗がしたたり落ち、呼びかけには答えるものの自力では動けない状態だったそうです。すぐに先生が個室に入って中から鍵を開け、息子を助け出してくれました。
『トイレに行くことを前もって伝えていたから先生に気づいてもらえたものの、もしそうじゃなかったら・・・。』
そう考えるとゾッとします。
先生との話が終わる頃に息子が目を覚ましました。少しふらつくけど意識はしっかりしています。家に帰りついても頭がクラクラしているようで、すぐベッドにスライディング。二時間ほど寝入るとビックリするくらい元気になっていました。
息子が話してくれたこと
トイレで先生が呼びかけてくれたとき、息子は鍵をあけることができませんでした。もちろん手を伸ばせば届きます。
ユウ「先生の声は聞こえてたんだけど、返事しかできなかったの。暑くて元気がなくなっちゃったの。ボーッとするし頭がクラクラで動けなかったんだ。」
感覚鈍麻とはこういうことなのか・・・。再度、実感しました。
息子の場合ですが、本人が体調不良に気づいたときは、もう絶不調の状態です。
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気をつけて!感覚鈍麻(かんかくどんま)は体調不良に気づきにくい
熱中症になって気づいたこと
今回の件がキッカケで、口渇感に気がつきにくいということが分かりました。
そういえば意識して水分をとることが少ない。なんで今まで気づかなかったんだろう。私自身もあまり水分をとるほうじゃないので本当に気づきませんでした。
今後の課題と対策
1学校の個室を利用するときは必ず先生に声かけをする
トイレの個室はどうしても熱がこもります。しかも便秘気味の息子が何十分も頑張ってるんだからそりゃ熱中症になるよね。またこういうことがあったら大変なので学校でウンチをする時は必ず先生へ声かけをするように伝えました。
2サーキュレーターを設置
家のトイレでも熱中症になる可能性があるので、小型扇風機を置くようにしました。これがあるのとないのとでは全然違う!!もっと早く気づけば良かった~と同時に、今回気づけて良かった~と思いました。
3便秘解消
便秘解消を目指していますが、なかなか上手くいかず困り中です。食事内容には気をつけているけど、偏食なうえに食が細くて量を食べてくれません(それでも前よりは食べてくれるようになったんだけどね)。
かかりつけ医に相談したら整腸剤(ビオフェルミン配合酸)を処方してくれました。朝晩の服用ですが、あまり改善してるようにみえません。五日に一回くらいの排便です。さすがに六日目になると浣腸ですね。
4水分補給するクセをつける
学校では休み時間ごとに水分をとるクセをつけます。そしたら喉の渇きに気づかなくても水分補給できるしね。先生にも声かけをしてもらえるようにお願いしました。
家ではもっぱら声かけです。あとは前よりも水分のある食べものを食卓に出すようにしました。
おわりに
今回はとても怖い出来事でした。まさか学校のトイレで熱中症になるとは・・・。
熱中症って屋外でなるもんだと思いこんでましたが、屋内でもなるんですね。
『屋内熱中症』というワードがあるのを初めて知りました。またこんな怖いことが起きないようにしっかり対策していきます。
迅速に対応してくれた先生には感謝しかありません。ありがとうございました!!