ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析学)を自宅で実践した記録です。
息子のユウが4才のときに【自閉症スペクトラム】と診断され、そこからABAの療育が始まりました。
いろんな方法を試しながら息子に合ったトレーニングを模索する毎日です。得意なことはどんどん伸ばしていきたいし、苦手なことはしっかりサポートしていきたい。こだわりの強い息子と過ごす日常やトレーニング内容を書いていきます。
いま、物の数を順番に数えていくトレーニングをしています。だけど息子の手と口の動きがズレてしまうので上手く数えることができません。しっかり感覚がやしなえるように、口と手の動きを合わせたリズムトレーニングをはじめてみました。
【1】息子の名前を使う
ハッキリした口調でゆっくりと名前を言いながら、両手を3回たたきます。
「む(パン)・す(パン)・こ(パン)」、こんな感じ。これを息子にマネしてもらいます。
ママ(見本)→息子(マネ)、ママ(見本)→息子(マネ)。この流れを2回くり返します。
【2】なじみのある単語を使う(2文字、もしくは3文字)
文字数がたくさんあると一気にリズムがズレるので、慣れるまでは2文字か3文字に数をしぼって練習します。
私たちがよく使っていた単語はこれ。
[2文字]ママ・パパ・ねこ・うた・いぬ・とり・パン・いす・むし・やま・かわ・うみ・くつ・まど・くさ
[3文字]バナナ・いちご・ごはん・うどん・くるま・ぼうし・タオル・かばん・テレビ・パンツ・とまと・パンダ
どれもハッキリとした口調で、見本とマネをくりかえしながらゆっくりトレーニング。
慣れてきたら、ちょっとずつリズムのスピードをはやくします。
【3】文字数を増やそう
2文字や3文字に慣れたら文字数を増やしていきます。
[4文字]すいとう・こうえん・たんぽぽ・クレヨン・せんせい・にんじん・かいだん・げんかん・せいふく・くつした・おにぎり
[5文字]すべりだい・クリスマス・かたぐるま・おべんとう・こいのぼり・たまごやき・バスタオル・みずたまり・ぬいぐるみ
4文字にしろ5文字にしろ、息子が難しいと感じたら【2】の段階にもどりました。
5文字はとくに難かしくて、「すべりだい」を「すべ(パン)り(パン)だい(パン) 。」とすることもあります。おもいっきりズレてる!!
そんなときは息子の両手をもって一緒に手をたたきます。こうすると分かりやすかったみたい。
【4】大好きなアニメをつかう
この頃にハヤっていたテレビアニメ[新幹線変形ロボ シンカリオン]。息子がめっちゃ好きなアニメです!!
これにでてくるキャラクター(はやと・あきた・つらぬき・しのぶ)や、新幹線の名前(はやぶさ・こまち・こだま・つばさ)を使ってトレーニング。
息子が自分からリズムをとりはじめました。やる気マンマンです!!
「は(パン)や(パン)と(パン)」、はやとね、じょうず。
「は(パン)・や(パン)・ぶ(パン)・さ(パン)」、はやぶさだね。うんうん、できてる。
「し(パン)・ん(パン)・か(パン)・り(パン)・お(パン)・ん(パン)」、え?しんかりおん!?シンカリオンって6文字なんだけど!!まだやってないのにスゴイじゃん!!
好きなアニメだとこんなにのみこみが早いの!?今後の参考にするわ(笑)!!
【5】6文字に挑戦!!
[6文字]どうぶつえん・おばけやしき・しんかんせん・むかしばなし
今回のトレーニングは息子の知ってる言葉をたくさん使ったので、くいつきがとてもよかったです。「あ、それ知ってる!!」と、にこにこしながらトレーニングしてくれました。シンカリオンほどじゃないけど(笑)。
このトレーニングは場所もとらないし道具もいらないので、かなりお手軽。おもいついたらすぐできます。
家にいるときはもちろんだけど、園のバスを待ってるときや病院の待ち時間なんかにもよくこれをして遊んでました。
数をかぞえていくトレーニングでは、ブロックの指さしと数えるタイミングを合わせる必要があります。
このトレーニングを併用したことで、かなりやりやすくなったんじゃないかな。